サニー達は昼食を食べに店に入ると茶髪の男性客が黒髪の男性客に掴みかかってる場面に遭遇した。サニーは慌てて止めに入るが、「たとえサニーさんでも俺は止めない!」と彼女を振り切った。

このままでは店がめちゃくちゃになると思ったサニーは店長とともに二人に割って入ると興奮は静まった。

「いったいどうしてこんなことを・・・」
茶髪男はサニーにそう言われるとことの経緯を明かした。

「こいつが俺のから揚げに勝手にレモンかけやがったんだよ。」
茶髪男はそう言いながらテーブルの料理の方を指差した。

「俺は唐揚げにレモンかけるのがどうしても許せねえのにこいつは・・・」
茶髪男はそう言うと再び興奮して黒髪男に掴みかかった。

「悪かったって。お前がから揚げにレモンが駄目だなんて知らなかった・・・」
「だからって好み押し付けんじゃねえ!!」
茶髪男が殴り掛かろうとしたのでサニーは慌てて取り押さえた。

再び落ち着いたところで事情を聴くと二人は会社の同僚で昼食を食べに来ていたのだが、黒髪は茶髪が唐揚げにレモンをかけるのが嫌いなことを知らずご厚意でかけてしまいこのような騒ぎになったというのだ。

事態を重く見た店長はメニューに急遽[レモンはお好みでかけてください]と追加表記したそうだ。

一方黒髪男も今回の一件で他の客に迷惑がかかる事態に重荷を感じ、茶髪男と一緒に周囲に頭を下げるとレモンがかかった唐揚げはそのまま茶髪男が食べていた。

騒ぎが収まり、二人が昼食を終えて店を出た頃サニー達も昼食を注文していた。もちろんサニー達は何事もなく平穏な昼食であった。

そのころ店を出た二人はなぜか人気のない場所にいた。黒髪男は「会社に戻らないとまずいんじゃ・・・」と言うと茶髪男は突然刃物を取り出した瞬間豹変して黒髪男を押さえつけた。

「くたばれえええええええ!!!」

茶髪男はそう言うと刃物で黒髪男を何度もめった刺しにした。何度も返り血を浴びながら執拗に刺しまくると彼の体に火をつけてその場を後にした。

一方昼食を終えたサニー達は店を出ると人気のない場所から煙が上がって消防車が出動してることに気付いた。事情を聞くと現場付近から返り血を浴びた茶髪男が現れて警察に連行されるのを見たという証言が出てさっきの客であることを察知した。

そして鎮火すると出てきた火元の遺体は身元が確認できないほど燃え尽きていたが、黒髪であることはかろうじて判別できており、サニーは二人が店を出た後もレモンのことを根に持ってると推測した。

そして逮捕された男は店の客で店を出た後も根に持って殺害したことを自供したそうだ。

終わり

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